2013年9月12日木曜日

過去ブログからの転載:福島県南相馬市住民からのメッセージ

Bloggerに引っ越す前はtumblrでブログを書いていました。
tumblrをカスタマイズして使っていたのですが、やはりBlogはBlogサービスを利用した方が使いやすいし、閲覧性に優れます。

それでBloggerにお引っ越ししたのですが、検索性の悪いtumblrのこと、過去に書いた日記が検索できなくなりそうです。
そのため、Bloggerに過去記事のお引越しをすることにしました。

以下の記事は、現在の記事ではなく、過去の記事となりますので悪しからずご了承ください。

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元記事:http://akihiro555.tumblr.com/post/61014743409

昨日のニュースウオッチ9を見た、福島県南相馬市に住む私の友人が長文の感想をTwitterで呟いていました。

震災と原発による被災地住民の率直な意見に深く感じるところがあったのと、複数ツイートにまたがる長文なので散逸を防ぐため、本人に確認の上、私のブログにまとめることにしました。

友人は、もし感想や意見も聞ければ聞きたい、質問にも答えるとのことでしたので、質問やご意見がある場合はブログのコメント欄に書き込みしていただくか、右下のメールアイコンからメッセージを送って下さい。
本人に伝えます。

Tumblrユーザーの方はダッシュボードからメッセージをどうぞ。

それでは、友人のツイートを転載します。

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にいしばわんこ( @niiisiba )のツイート

1、昨日のニュースウォッチだけど、自主避難してる人が何らかの理由で戻ってくる。
その時に避難しなかった人たちとの温度差が自主避難した人を苦しめるみたいな特集だったのかな。

2、うちは一時避難で10日ばかり宮城の親戚宅に避難して、その後また福島に戻ってきた経緯があります。
うちの実家の周りには5軒くらい家があるけどどこも避難せず、例えば寝たきりのお年寄りがいるお家だったり、避難と言っても隣の相馬市にいってたりで宮城までいったのはうちだけだった。

3、結局10日して戻ってきて、両親は近所の人たちに戻ってきたよーって伝えたり10日間地元はどうだったかとか情報交換したりしてたけど、私からみて孤立したって言うのは全くなかった。
長年培ってきたコミュニティだったせいもあるのかもしれないけど。

4、うち自身が住んでるのは所謂市営住宅みたいなもんだったので大体は実家に帰ってたりしたようですな。中には旦那さんが単身赴任中でそちらに引っ越していったご家庭もありました。だけど別にそれで近所の噂になるとか全くなかった。

5、ちびがちょうど1年生にあがる時に起こった震災だったから入学式もいつもより遅れたせいもあって、特に保護者間でどうだこうだって言う話はなかった記憶が。ただ、OOちゃんはXXに引っ越したとかそういう情報のみは入ってきてたけど。地元を見捨てたとかそういうのは無かったよ。

6、そのうちだんだん情報が分かってきて、ネットやマスゴミ、週刊誌でデマも真実もごっちゃ煮状態で我が家もガイガーカウンターを買ったりもしました。雨樋の下、結構線量高くてどうしようかと悩んだもんです。よくよく調べたらドイツやフィンランドの空間線量と比べると低い数字。

7、他にも実家の親や近所の人たちは元々出荷する程ではないがそれなりに田畑をやってました。親は親で情報を集めていわきの方だったか、南相馬だったか、野菜の放射能値を調べる為に送ったりなんだりして正確な数字を求めるようになってました。

8、ひまわりがいいと言われればひまわりを植え、じゃがいもがセシウム吸着率が高いと言えばジャガイモを植え、試行錯誤して畑を再生しようとしていました。田んぼの方は、津波の水を被ったせいで塩を抜かないといけないという事で先に畑に着手したようです。

9、あれから2年半、実家で作ってる野菜は全て検出されず、NDです。トマト、キャベツ、スイカ、メロン、カボチャ、ぶどう、梨、ワサビ菜、しそ、キュウリ、なす。まだ作ってる野菜がありますが全てND。そういう実績に触れているからこそ、デマにも振り回されなくなったと思います。

10、さて、自主避難された方はおそらく小さいお子さんがいるご家庭が多いと思います。うちのような機会に恵まれる人も少ないのが実情ではないでしょうか?納得されないまま戻られるのはストレスになるだけかと。

11、自分で納得出来る情報を、気に入る気に入らない関わらず吸収して吟味してください。ガイガーカウンターを使うのも手ですが正しい測定方法で測定しないと、振り回されるだけです(経験済

12、空間線量が怖いのか、食べ物が怖いのか、水が怖いのか、子供の成長に影響が出るのが怖いのか、近所付き合いが怖いのか1つづつ調べてみてはいかがでしょうか。それで自分の心が納得出来たら戻ってくれば良いのですよ。

13、どうしても戻らなければいけない、私情は挟めない状況の方は、今その土地に住んでる人と話してみる。友人でも役所の人でも保育所の先生でも良いから話してみる。はなから危ない場所に行くんだ!という先入観は捨ててください。今まで住んできた人を否定する事にもなり得ます。

14、貴方は子供がかわいそうじゃないの?危ない場所で生活して将来何かあったらどうするの?なんで避難しないの?とは、うちも散々言われた事です。上記で説明した通り、福島は安全と判断したから今ここで生きています。

15、長くなりましたが、今の福島の方が食べ物、水、土地、全て検査されてますので、皮肉にも安全が目に見えて分かります。
今後福島に戻る予定の方も、今までもこれからも福島に居る方もお互いストレスを感じないでつき合っていけたらいいなと思います。

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